◆あらすじ◆ 夜神月は、将来は警視総監を嘱望されている、優秀な大学生である。 しかし当の本人は、法で裁ききれない犯罪者がいることに、長らく無力感を覚えていた。 ある夜バーで、幼児を刺し殺したものの、無罪放免となった男の顔を見に行き、刺し殺したときの快楽について楽しげに話す男を見て、月は思わず睨みつけたが、逆に因縁をつけられる。 それによって、法の無力を知ってしまう月。 バーを飛び出し、六法全書をゴミ溜めに投げ捨てた。 ふらりと、そこから視線を外すと、道の真ん中、水溜りの脇に、暗色のノートが落ちていた。 “DEATH NOTE” 『なんだ、これ。』 思いながら、月は、鞄にノートをねじ込んだ。 部屋に戻り、ノートの暗い表紙を開くと、“How to use it――このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。”の言葉が書かれている。 ちょうどテレビ・ニュースの犯罪者の名前を書き込んでみた。 『そんな訳ないだろう。』、苦笑する。 翌朝、何気なく月は新聞を見て、ぞっとした――まぎれもなく、昨夜、自分の書き込んだ犯罪者の名前で、“死亡”と載っていたのだ。 それから月は、次々と“死すべき人間(犯罪者)”を、デスノートに書き込んでいった。 あっという間に、それは“Killer(殺す者)”・・・救世主“キラ”様を、熱狂的に信じる人々を生んだ。 そんななか不意に、死神界に“退屈した”死神リュークが、月の目の前に現れる。 ノートに触れた者にのみが、その姿や声を認知することができるのだ。 『どうやら、そのノート、気に入ったようだな。』 『人間って、おもしろ。見届けさせてもらうぜ。』 デスノートの元の持ち主である死神は、それから月について歩くようになった。 * 月の父・総一郎は、“キラ(月)”が犯した「凶悪犯大量殺人特別捜査本部」の本部長の任に就いていた。 世界各国に渡り、手口不明で起こる不可解な死の解明に、数々の世界の迷宮入り事件を解いてきた、“影のトップ”“最後の切り札”とも云われる探偵、“L”が捜査に加わる。 全世界の警察を動かせる唯一の人間であるが、名前も顔も居場所も不明の、謎多き探偵である。 Lは、TVの生放送を通じ、また、一連の死の時間を通じて、あっという間に“キラ”を日本の関東に住む、しかも学生ではないか、と捜査範囲を狭めてきた。 身に迫るものを感じる月。 月は、Lへの挑戦として、犯罪者の遺書に見せかけ、その頭文字を読むと、『えるしっているか しにがみは りんごしかたべない』と、Lだけが言葉として気付くことができるよう、残させる。 そして、わざと死の時間、死に方を操れることを示し、また、警察関係者であることを知らしめ、Lと警察の連携を疑心暗鬼に陥らせたのだった。 LはFBIに、隠密裏に日本警察内部の身辺調査を依頼する。月の尾行担当となったのは、レイであった。 『おい、オマエ、ここ数日尾行されてるぜ。』 リュークの言葉に、背筋が寒くなる月。一体何者なのか。 『名前を知る必要があるな・・・』 月はデスノートに、ある犯罪者の行動を書き始めた。 * 翌日、詩織とともにバスに乗った月の後部座席に、レイが乗り込む。 しばらく走行し、停留所に留まると、強盗をして逃亡中の犯人が、銃を構えつつ乗り込んできた。 『・・・大丈夫。隙を見て、取り押さえるから。』 メモを詩織に見せる月。 それを後部座席から覗き見たレイは驚き、『無茶だ、それなら私がやる!』 『・・・犯人と共犯かもしれない。後部座席にあらかじめ座っておくなんて、よくあることだ。』 睨む月の言葉に、レイは焦り、FBIのパスを素早く見せた。 『FBI・・・!レイ=ペンバー・・・レイ・・・。』 驚いた風を装い、名前を反芻する月。『分かりました、お任せします。』 そして、犯人に分かるようにメモを落としてみせる。 『ああ?何落としたァ!?』 男が触れたとたん、死神リュークの姿が、目前に見え、恐怖に銃を乱射する。 『ん?あー。それ、“デスノート”かぁ。あったまいー。』 男の放つ弾を貫通させなから、のほほんとしているリューク。 恐慌に陥った男は、全弾を撃ち切ってしまったと気付くと、バスを止めさせ、扉から飛び出したが――側近の車に撥ねられ、即死したのだった。 こうして、月は、“レイ”の名を知った―・・・。 その後、レイを操って、レイを含むFBI捜査官12人を“ノート”によりランダムに死に至らしめ、Lの捜査の腕をもぐことに成功した。 * その頃、ナイフを持ったADに襲われる海砂。 日ごろから、海砂の使ったものを密かに収集するなど、偏執的な男だった。 『一緒に死んであげる――死にたいって言ってたじゃないか。』 フェンスに追い詰められて、よじ登ろうとしたが、それ以上は行けずに、死にたくない、助けてと叫ぶ海砂を尻目に、急に苦しみだすAD。 その苦しみようは、まさに“デスノート”の起こす心臓麻痺の状態で――。 息絶えたADの側に、暗色の“ノート”が中空から落ちてきた。海砂は空を見たが、誰も居ないー・・・。 それはまさに、もう一冊の、“デスノート”だった。 * FBI捜査官の一斉の死により、責任を問われ、窮地に立つLだが、どうやってFBI捜査官の情報を知ったのかを疑問に持つ。 なかでも、レイが地下鉄で死ぬ際に、電車の扉を指し示すような死に方をしているのに不審を持ったLは、月の家に死角のないよう、監視カメラ、盗聴器を仕掛ける。 月は帰宅後、部屋に誰かが入ったことに気付く。 彼は常に出掛ける際、扉の“あわせ”にシャープペンの芯を挿しておき、折れていなければ侵入者なし、折れていれば誰かが留守中に入ったー・・・というセイフティをかましていたのだ。 Lと月の一週間の攻防が始まる。 結果、この攻防に勝ったのは、月だ。 彼は、自分しか食べないコンソメのポテトチップスの袋の中に小型テレビを入れ、デスノートを小さく切っておき、左手で犯罪者の名を書いたのだ。 こうして、月は、完全なる監視下のなかで、TVを見ないように見せかけたまま、新たな犯罪者を裁くことに成功し、監視を解かせた。 * 美空ナオミは、“キラ”に殺された婚約者・レイの仇を討つため、バスジャックの起こった路線を中心に独自に捜査を行い、月に行き当たっていた。 『私はあなたを“キラ”だと暴いてみせる。』 自己紹介され、“デスノート”に“自殺する”と書いても、一向に死なない女――それは、偽名だった! しかし、月に偽名を教え、自分で全てのことを仕組んだつもりだったが、それは全て、デスノートに書かれた予定調和だったのだ!! 本名は、月に知られていた―・・・。 電車で死の間際のレイに駆け寄った際、近くに落とした教会のパンフレットを、月が見ていた。 『教会に、偽名を名乗る人間はいないからな。』 そして、デスノートに、“美空ナオミ/銃を持って、美術館にて人質を取り、月を恐喝するも、逃げられて錯乱して自殺”と書くー・・・。 次のページには、“秋野詩織/美術館にて、恋人の盾になり、死亡。” “デスノート”は、もっとも自然な形で死をつなげる。 これを利用した月は、美空ナオミ、秋野詩織を死なせた。 そして、“恋人”を殺された自分は捜査に協力すると言っても可笑しくはないと、リュークに言い、それを父に伝えるのだった。 Lと月とが対峙する。 「一緒に捕まえましょう」――月が、偽装に使ったコンソメ味のポテトチップス――部屋に監視カメラをつけられた際、“キラ”の活動をするために、その袋のなかで文字を書いた――をむさぼりながら、Lが言った。 L『殺してみろ。』 月『捕まえてみろ。』 ――後編に続く。 ◆感想◆ まずこの映画は、コミック版のパラレル・ワールドで、とても上手くできていると思う! 漫画に出てきた既存のキャラクタとストーリィを取り入れつつ、新キャラクタと新解釈、ストーリィを密接に絡めていました。 うううん、緊迫感があって、何とも面白い〜! (実は映画を観た後に、思わずコミックをまとめ買いしたのでした。) 漫画と大きく違っているところは、月の年齢設定。 映画のみのNEWキャラクタ、詩織。 美空ナオミの名前を知るための攻防(ストーリィ)だとか、幾つか違っていますが、よい違いだと思います! 原作つきの場合、どうせ観るなら、完全に同じより、オリジナル・ストーリィが観たいですし。 すごくファンの場合は、イメージが出来上がっているので、『壊れた〜!』とかあるかと思いますが、これもアリです。 むしろどんどんゲームだとか、小説だとか、TVドラマ化だとか♪色々な展開をしていってもらい、漫画では終わってしまったデスノート世界を広げていってほしいと思います。 お気に入りストーリィが見つかる可能性が高まりますからネ♪ Lは、ひたすらお菓子をむさぼり食ってますね〜。 どうせ食べてしまうのに、エクレアやドーナツを串に刺すのは何故だッ(笑) しかも、『どうです?』とかいって、夜神総一郎(加賀丈史)に渡すんですけど、月パパも『・・・』とか無言で受け取って、他の人に『ほれ』とかいう感じで渡してしまう。 かわいい。 それから、萌えのシーン。 寝ているLに、毛布を掛ける月パパ。そして、朝起きて、じーっと総一郎を見るL。萌え(笑) 何とも後編が楽しみです♪ 自分がデスノートをもらったらどうするか? 私憤にかられて、その場で名前を書いてしまうが、後で後悔して、自分の名前書いちゃったりして・・・(暗)。 友人の会社で盗難さわぎがあるそうなんですが、そういうのも、犯人の名前を知ったら書いてしまうでしょうネェ。 飛び切り陰惨な末路を。←ダメだこりゃ。 私の場合、気持ちの問題で、罪の重い軽いとか量れなくって、みんな悲惨な末路にしちゃいそうだ_| ̄|○ しっかし、自分の働く会社で泥棒するってどういうことだ、とか思いますよ。 (いや、自分の職場でなくともしちゃいかんが。)手癖悪いな。 しかも誰かとか目星つけられてるんですから、もうねー・・・恥ずかしいですよ、ほんと。 世の中には、うやむやなままのこまかな悪はうじゃうじゃしてますね。 大悪も、うじゃうじゃしてますが(汗)。 それにしても、やはり犯罪者の名を書くでしょうが、月のように冷静に扱えない(Lとも対等に戦えないし)でしょう。 法の無力を感じるときや、裁判が長すぎる!と思うことが多々ありますが、TVのワイドショーを見て、『この人は罪がもっと重くていいのに』なんて言って怒っているくらいが丁度いいのかもしれません。
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200607051654
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